くまこブログ

SNS疲れの正体は「脳の仕様」だった。フィードを自分で育て、心地よい環境を作る方法

SNSは「見るもの」で、気分が決まっている
― フィードは自分で育てられるという話 ―
最近あらためて思ったことがある。
Instagramを開いたとき、流れてくる投稿の空気がここ数年でまったく変わった。
以前は、人の近況、人の生活、人の成功、人の悩み。
いわゆる「人」が中心のフィードだった。
今は景色、空、写真作品、ファッション、メイク、世界の街並み。
見ていてただ、きれい、素敵、行ってみたい、かわいい。
それだけで気持ちが動く投稿が並んでいる。
気づけば、スクロールしている時間が疲れる時間じゃなくて、純粋に楽しい時間になっていた。
―――――


Instagramの仕組みを考えると、これは偶然ではない。
SNSのフィードは「時系列」ではなく、アルゴリズム(利用履歴に基づく自動選別)で並び替えられている。
Instagram公式も
「いいね・コメント・保存・視聴時間などの交流量が多い投稿を優先表示する」
と説明している。
つまり、
よく反応する
よく見る
長く見る
この行動を繰り返すほど、似た投稿がどんどん上に表示される。
逆に、交流しない投稿や興味のない投稿は自然に下へ沈んでいく。
フォロー数が多いほど、見ないものはほぼ表示されなくなる。
要するに、フィードは勝手に決まっているようで、実は自分の行動で育っている。
―――――


私は最近、下のタブもひとつのヒントとして見ている。
リールのタブは「あなたが好きそうなもの」が並ぶ場所。
検索タブは「あなたがどういう人だと判断されているか」が視覚化される場所。
初めて行った美容院で渡される雑誌みたいなものだと思う。
「ああ、今の私はこういう傾向で見られてるんだな」と、客観的に分かる。
見たくないジャンルは「興味なし」を押す。
好きな投稿には素直にいいねする。
それだけで表示内容はちゃんと変わっていく。
自分のフィードは、自分で調整できる。
―――――


もうひとつ大きいのが、「人を見ることの疲れ」。
人の投稿を見て、なんとなくモヤっとする。
羨ましい、焦る、自分は遅れている気がする。
これは性格の問題ではなく、脳の仕様らしい。
社会心理学には「社会的比較理論(Social Comparison Theory)」がある。
人は無意識に他人と自分を比較してしまう生き物だという考え方。
見ただけで勝手に「上か下か」「うまくいってるかどうか」を測ってしまう。
だから、人の生活を見る=エネルギーを消耗する、が起きやすい。
―――――


一方で、景色、自然、空、動物。
これらは比べようがない。
犬を見て「自分より成功してる」とは思わないし、
夕焼けを見て「負けた」ともならない。
ただ、きれい、かわいい、面白い。
評価も競争も入らない。
だから脳が消耗しにくい。
環境心理学には「バイオフィリア仮説(Biophilia Hypothesis)」があり、自然を見るだけでストレスホルモンや心拍数が下がることが実験で確認されている。
スマホで景色や自然の投稿を見ることは、軽い森林浴に近い反応を起こしているらしい。
―――――


そしてもうひとつ。
SNSは無料のツールだけれど、当然ながらビジネスとして成り立っている。
Googleも、YouTubeも、TikTokも、Instagramも、すべて広告モデル。
利用者の行動データをもとに最適な広告や商品を表示することで収益化している。
これは「怖い話」ではなく、仕組みとして当たり前のこと。


ただ、不安やコンプレックスを強く刺激する情報ほど、長く見られやすいという性質がある。
心理学ではネガティビティ・バイアス(人はネガティブ情報に強く注意を向ける)と呼ばれていて、不安を煽る情報は滞在時間が伸びやすい。
結果として、
不安だから見る → さらに不安になる → また見る
というループが起きやすい。
だからこそ、受け身でいると勝手に「疲れるフィード」が育ってしまう。
―――――


私は、フォローを無理に外さなくても、
ミュート
興味なし
好きなジャンルにいいね
この機能だけで整えている。
人に疲れるなら人を減らす。
景色が好きなら景色を増やす。
犬が好きなら犬だらけにする。
それだけ。


SNSは、不安を解消する場所でも競争の場所でもなく、環境みたいなもの。
部屋に好きな家具を置くのと同じで、心地いい景色を並べればいいだけだと思っている。
マインドマップやビジョンボードのように、「自分が気持ちよくいられる世界」を作るツールとして使えばいい。
何を見るかで、気分は本当に変わる。
だから私は、今日もフィードを少しずつ育てている。
―――――

ここまで書いてきて、もうひとつ感じていることがある。
フィードは自分で育つ、ということは、
逆に言えば
触れている情報に、思考や空気感が少しずつ影響される、ということでもある。
ある特定の世界観や、
少し過剰な情報に長く浸っていると、
ストーリーの内容や、自分の発信そのものが
自然とそちら側に寄っていく。
大げさに言えば「洗脳」に近いけれど、
実際はもっとシンプルで、
人は同じ情報に囲まれるほど、それを「普通」だと感じる生き物らしい。


社会心理学では
エコーチェンバー現象(似た意見だけが反響し合う環境)や
確証バイアス(自分の考えを肯定する情報だけを集めてしまう傾向)
と呼ばれていて、
SNSでは特に起きやすいことが知られている。
だから、
自分では気づかないうちに
「その世界の人」になってしまうことがある。
フォロワーから見れば、
あ、そこにハマっているんだな
そういう考え方なんだな
と、静かに距離を置かれてしまうこともあるのかもしれない。


それが本当に自分の意志で選んだ世界ならいい。
でも、
弱っているときや、救いを求めているときに入り込んだ場所だとしたら、
我に返ったとき、
思っていたより周りに人がいなかった、
なんてことも起こり得る気がしている。
良い悪いではなく、
ただ、そうなりやすい構造があるというだけ。
だから私は、
少し距離を保ちながら、
自分で選びながら、
この場所を使っていたいと思っている。
✧━━━━━━━━━━━━━✧
自分にコードをつなげよう
My rhythm, my light
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