
ある日、不思議な夢を見ました。
誰かと待ち合わせをしていたのですが、現れたのは元夫でした。しかも財布の中には札束がぎっしり入っていて、「ご馳走するから大丈夫、そのために働いてきた」と言うのです。
私はシックな服装、彼はジーンズでラフな格好。夢の中の私は、「どうして今さら?」と思いながらも、その状況をしっかり眺めていました。
さらに夢の中では、何年も会っていなかった友人とも偶然再会。本当に忘れていたような存在との出会いに驚いている自分がいました。
ネットが教えてくれる「答え」の罠
ネットで検索すれば、この夢は「未練」や「ツインレイのサイン」と結びつけられるのかもしれません。あるいは「相手があなたを考えているサイン」なんて解釈も見かけます。
でも、正直なところ私はそういう解釈には違和感を持っています。自分が相手を思っているサインならまだわかります。けれど「相手がどう思っているか」なんて、本当は誰にもわからないことだからです。
そしてここで大切なのは、これらの解釈は私が勝手に作り出したものではないということ。ネットの中から拾った一つの解釈に過ぎないのです。
アルゴリズムが作る「答え探しループ」
もし私が「未練や復縁、ツインレイ」と思い込んだとしたら、それこそ情報を与えてくれる便利なネットは、そのことを優先して検索の上位に出してきます。
他のことを調べても、調べものの広告に復縁の占いとかツインレイのセミナーとかが出るようになる。InstagramリールもTikTokも同じです。
便利なようで、実はとても危険な仕組み。答えを外に求めれば求めるほど、そのループから抜け出せなくなってしまうのです。
夢をそういう形で捉えてしまうと、外側に答えを探し続ける依存のループに入り込んでしまう気がするのです。
答えなんてわからない、でも自分は選べる
そもそも夢に答えなんてないかもしれません。でも自分がどう捉えるかは、自分で決められる。
ネットが悪いとかじゃなくて、そういうシステムだから仕方ない。大切なのは、自分がその情報を選んだということ。自分が選んだということが重要なのです。
未練と思いたいならそれでもいい。ツインレイだと信じたいならそれでもいい。でも、それは「答え」ではなく「私が選んだ解釈」だということを忘れちゃいけない。
私が選んだ解釈
私が受け取ったのは、もっとシンプルなメッセージでした。
札束いっぱいのお財布 → 過去の経験は「財産」になっている
元夫という存在 → 実在の人物ではなく「過去の自分の一部」
再会した友人 → 忘れていた価値観や才能の呼び覚まし
「籍を入れる」という言葉 → 本当の結婚ではなく「新しい契約を結ぶ」という比喩
つまりこの夢は、**「過去を糧にしながら、新しい人生の契約を結び直すとき」**というサインだったのだと思います。
でも、これも私が選んだ解釈。他の人が同じ夢を見ても、全く違う意味を見出すかもしれません。そして、それでいいのです。
自分を掘り起こす夢
夢は、相手の気持ちを知るためのものではありません。むしろ「自分が何を思い、何を大切にしているか」を教えてくれるもの。
忘れていた人との再会のように、夢は私に「心の奥で眠っていた自分自身」を思い出させてくれました。
自分の解釈を信じる勇気
過去の私とこの夢を「財産と新しい契約」として捉えるのも、私がその情報を選んだから。ネットにある無数の解釈の中から、私の心に響いたものを選び取ったのです。
そして、私はその気づきを言葉にして、本を書いています。過去は財産であり、再び選び直すことができる。その循環を信じて、新しいページを紡いでいこうと思います。
答えは外にはない。でも、自分の中にある感覚を信じて、自分なりの意味を見つけていく。それが、ネットの情報に振り回されずに生きるコツなのかもしれません。
夢が教えてくれたのは、きっとそんなことだったのでしょう。
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自分にコードをつなげよう
My rhythm, my light
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