
世の中には「朝のルーティン」や「寝る前のルーティン」といった言葉があふれています。毎日同じことを繰り返すことで安定するとか、心が整うとか。きっとそういうのが合う人もいるのだと思います。
でも私はどうも、ルーティンというものが苦手です。
その日の自分で選ぶ
グラウンディングや瞑想も、やろうと思ったときにします。犬の散歩だって、毎回コースを変えるから同じ景色を歩くことはほとんどありません。スキンケアも「今日はこの石鹸」と、手に取ったものを自然に選ぶ。寝る前のルーティンなんてものもなくて、気づけばそのまま眠ってしまうことも多いです。
決めごとを続けることに安心するよりも、その日の自分の感覚で動くことのほうが心地いいのです。
朝起きて「今日は何をしよう?」と感じることから始まる一日。体調も気分も毎日違うのだから、昨日と同じことをする必要はない。その瞬間の自分が求めていることを素直に受け取って、それに従って動く。それが私にとって一番自然な生き方です。
カウントダウン脳にはノンルーティンが合う
私はどちらかといえば、いつも頭で逆算してしまうタイプです。「これをしたら何分かかる」「その後にあれをして」──まるで常にカウントダウンしているみたいに。想像やシミュレーションばかりで、今ここから離れてしまうことも多いのです。
だからこそ、ルーティンを持たない方が私には合っていました。決めごとがあると、かえって思考が先走ってしまうから。閃きで選ぶと、その瞬間の自分にぴったり合うし、余計な計算をしなくてもいい。
「今日は瞑想する気分かな?」「散歩に行きたい気分かな?」と、その時の内なる声に耳を傾ける。そうすると、頭の中のカウントダウンが止まって、今この瞬間に戻ってこられるのです。
「やり忘れた」が存在しない自由
ルーティンを持たないから、「あぁ、やり忘れた!」という感覚がありません。やらなかったら、それは”今日は必要なかっただけ”。明日やればいいし、もしかしたら一生やらなくてもいいのかもしれない。その自由さが、私の心をずっと軽くしてくれています。
この感覚は、完璧主義的な自分にとって本当に救いでした。「毎日これをしなければ」というプレッシャーがないから、自分を責めることもない。やったときは「今日はこれが必要だったんだな」と受け入れ、やらなかったときは「今日は他のことが大切だったんだな」と受け入れる。
どちらも正解で、どちらも自分らしい選択なのです。
直感とつながる時間
ルーティンがないということは、常に自分の内側と対話しているということでもあります。「今、何が必要?」「どんな気分?」「体はどう感じてる?」そんな問いかけを、自然と一日の中で何度も繰り返しています。
これが、自分の直感を鍛えることにもつながっているような気がします。外側から決められたスケジュールに従うのではなく、内側からのメッセージに耳を傾ける習慣。それが、日々の小さな選択の積み重ねで育っていく。
自分に合ったリズムで
ルーティンがある人も、ない人も、それぞれにいいと思います。でも私は「ルーティンを持たない」という選び方の中で、むしろ自分が整っているのを感じます。毎日違うからこそ、日々の自分に新鮮に出会える。
昨日の自分と今日の自分は違う存在。だから、昨日のやり方に縛られる必要はない。その時その時の自分に合った方法を選べる自由さが、私には必要だったのでしょう。
ルーティンではなく、リズムで生きる
「ルーティン」は型にはまった繰り返しだけれど、「リズム」はもっと自由で有機的なもの。波のように、呼吸のように、自然な高低やゆらぎがある。
私の生き方は、そんなリズムに近いのかもしれません。決まった形はないけれど、確かに流れがある。規則正しくはないけれど、調和がとれている。
ルーティンではなく、リズムで生きる。それが私の心地よさです。
この生き方が正しいとか間違っているとかではなく、ただ私にはこれが合っているという話。もしあなたもルーティンが苦手で、でもそれでいいのかと迷っているなら、「それでいいんだよ」と伝えたいのです。
自分のリズムを信じて、その日その日を大切に生きていく。それも、とても美しい生き方だと思うから。
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自分にコードをつなげよう
My rhythm, my light
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