
新月の朝、夢と現実がつながる道
家のチャイムで目が覚めた。あ、時間だ、と準備をはじめる。犬も一緒に連れていく。でも、我が家にはチワワしかいない。夢の中でそばにいたのは、大きな黒いラブラドールだった。
あぁ、先代のジャックだ。
外出前、そのラブラドールがでっかいうんちをする。袋が見つからなくて、仕方なくティッシュで拾った。
なぜか玄関前には、黒い革でできた大きな乳母車が置かれている。そのそばに、3〜4歳くらいの男の子。ほっぺがぷにぷにで、見てるだけで可愛い子だった。背の高い男性もそばにいた。自然に会話していて、知り合いか家族かわからないけど、いて当たり前のような存在感。
一度、車に乗り込んだあと、うんちを捨てたくてまた家に戻る。玄関前に乳母車を置き忘れていたことに気づき、はっとする。
そんな場面で、ふと自然に目が覚めた。
時計を見ると、4:20
4:30出発の予定だったから、まさにぴったり。目覚めた時、すでにすべてが整っていたような不思議な感覚だった。
今日は、毎年恒例のお墓掃除の日。父と犬を車に乗せて、母が眠るお墓へ向かう。車で10分ほど。
墓掃除はいつも父の仕事。私はというと、「おまえは散歩してこい」と言われて、お墓近くの土地をゆっくり歩くのが恒例になっている。
今日は、子どもの頃に母の仕事が終わるまで預けられていた家の近くを歩いてみた。あの頃遊んでいた堤や、タニシをとった池も、今ではすっかり「水無堤」。
変わってしまった場所もあれば、変わらず残っていた空気もある。なんだか懐かしくて、少し泣けてきた。
右のふくらはぎがぽかぽかしてきた
歩いていたら、右のふくらはぎがぽかぽかしてきた。ホッカイロを貼ったようなあたたかさ。
ちょうど最近まで湿疹がひどかった場所。いまはかゆみや腫れが引き、皮がぽろぽろとむけてきている。
「あ、これはきっと治るな」って。まるでヒーリングみたいだと思った。
それに今日は、新月。父はそんなこと知らないと思うけど、この日に墓参りに行くことになった流れにも、やっぱり導きを感じた。
立ち寄った神社の名前は「雨皇大神宮」。初めて聞く名前だった。
新潟では最近まったく雨が降らず、私は少し恐怖すら感じていたから、「雨乞いの神様なのかな」と、勝手に思った。五穀豊穣、自然の循環。このタイミングでこの場所に呼ばれた気がして、心の中でそっと手を合わせた。
この朝の夢は、統合の儀式のような時間だった
先代の犬が一緒にいる夢は、過去も連れて今を生きることの肯定のような気がした。
黒い革の乳母車と男の子は、私の中で育っている新しい何かの象徴かもしれない。
出発前に気づく忘れ物を取りに戻ることで、新しいステージへの準備が整ったってことなのかな。
4:20に目覚めるのも、夢が合図となって現実の出発を促してくれたような。
意識と無意識がつながった、静かなシンクロだったのかもしれない。
夢と現実が重なった、静かな新月の朝。散歩道に流れる時間、そして右脚のぬくもりが、「今のわたしは、きっと大丈夫」って教えてくれた気がした。
人間だもの。わからないから楽しいんじゃない?
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自分にコードをつなげよう
My rhythm, my light
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