
昨日から続く眠気と、まだどこかふわっとした感覚の中で過ごす今日。太陽フレアや水星逆行の影響がまだ続いているのか、体も意識もゆったりとした流れの中にいます。
午前中の「アカウンタント」
午前中、ふと「アカウンタント」が気になり、Amazonプライムで視聴を開始しました。
自閉症スペクトラムの会計士が主人公の物語。実は1作目を見た記憶があったので、迷わず2から。眠気の中でぼんやりと観ていると、主人公の天才的な計算能力や独特な世界観に引き込まれていきました。
雨の駐車場で出会ったツバメたち
途中で犬のトリミングの時間になり、雨の中車を走らせていると、駐車場で数羽のツバメが低空飛行を繰り返し、建物の軒下と空をぐるんぐるんと旋回していました。
雨にも負けず、一生懸命に飛び続ける姿。全然止まらないで、疲れるだろうなと心配するほど必死に練習を続けている。面白いほどに自由で、まるで渦を描くような飛び方は、見ているだけで心が軽くなるようでした。
その瞬間、6月11日に書いた「ツバメ」のブログを思い出しました。
あの日もツバメは私の目の前を何度も巡り、「行っていいよ」と背中を押してくれたのです。
今は8月──まさにツバメの巣立ちの季節。今年生まれた若鳥たちが親鳥から飛び方を教わり、9〜10月の南への旅立ちに備えて練習している時期なのです。雨の中でも止まらずに飛び続けていたあのツバメたちは、命をかけた学習の最中だったのかもしれません。
記憶の曖昧さと新しい発見
犬を預けたあと、なぜか家に戻らず、車の中で映画の続きを見ることに。ツバメに出会った後だからなのか、「そうだ、やっぱり1作目を見返そう」と思い立ちました。
再生してみると、確かに見たことはあったのに、覚えていたのは”天才的な会計士”という断片的な記憶だけ。
ストーリーの多くはまるで初めて見るかのようで、人間の記憶がいかに主観的で、印象的な部分だけを残してしまうかを改めて感じました。
悪人退治の爽快さと複雑さ
映画を見返していて気づいたのは、悪人退治のシーンの爽快さと同時に感じる複雑さでした。残虐でもある描写に、以前とは違う感情を抱いている自分がいました。
自閉症スペクトラムの主人公が持つ特殊な能力が、まるで精密な計算問題を解くかのように冷静に暴力を処理していく。その対比が生む独特の緊張感を、今回はより深く感じ取れたのです。
天才にも必要なチームの存在
そして何より印象的だったのは、どんなに素晴らしい能力、天才的な才能があっても、それを制御やコントロールしてくれる他の人は必要だということでした。
主人公もチームがあって、その仲間に助けられていたし、弟も重要な役割を果たしている。一人では完結しない。天才的な能力こそ、それを理解し、適切に導いてくれる存在が必要なのです。
ツバメが教えてくれたこと
ツバメは旅立ちや変化の象徴と言われます。そしてまた、季節の変わり目を告げる鳥でもあります。
6月のツバメが「行っていいよ」と背中を押してくれた時、8月のツバメが雨の中で必死に練習していた姿を見せてくれた時。どちらも「今この瞬間が大切な時なんだ」というメッセージだったのかもしれません。
雨の駐車場で旋回していたツバメの若鳥たちも、親鳥から学び、群れで行動することで生き延びている。一匹狼のような主人公も、実際にはチームの中で力を発揮していた。
過去をそのまま信じるのではなく、今の自分の目で見直す。
1作目の映画を見返したときの感覚がまさにそれでした。以前見たときと今では、印象に残る場面も、感じることも違っている。同じ作品なのに、私自身が変化したから、受け取るものも変わったのです。
記憶も体験も、今の自分が選び取るもの
人の記憶は、客観的な記録装置ではなく、その時の自分にとって必要だったものを選んで保存する、とても主観的なもの。
だからこそ、過去の体験を今の目で見直すことで、新しい発見や気づきがある。映画でも、本でも、過去の出来事でも。そして、自分独自の記憶の仕方や情報処理のパターンも、それはそれで一つの特性なのかもしれません。
雨の駐車場で旋回していたツバメは、そんな気づきへの道案内をしてくれていたように思います。
流れが開く瞬間
ツバメが6月に「行っていいよ」と背中を押してくれた時と、今日また現れてくれた時。
きっとそれぞれ、私にとって必要なタイミングでのメッセージだったのでしょう。6月は新しい一歩を踏み出すとき、今日は古い思い込みを手放して新しい視点を得るとき。そして、一人ではできないこと、支え合いの大切さを思い出すとき。
自分のタイミングで思い出し、自分のペースで気づいていく。そこに新しい発見があり、流れが開く。でも、それは決して一人きりの作業ではない。ツバメの若鳥のように、映画の主人公のように、理解してくれる存在とのつながりの中で。
自分のタイミングで灯すスイッチは、今日もちゃんと私の中にありました。
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自分にコードをつなげよう
My rhythm, my light
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