
静かなリセット──私の中から起きた、本当の浄化のはなし
静かに訪れた「浄化」
たぶん私はずっと、過去の記憶の中で「東京に住みたい」と思っていた。「私は本当はここじゃない場所にいる」と。
そして今の環境を”しかたなく”と感じて、どこかで被害者でいることに安心していたのかもしれない。
誰かや環境のせいにしておけば、自分は”かわいそうな存在”でいられる。そう思っていた時期もあった。
だから「感謝」なんてとても感じられなかったし、生い立ちに対しても、ありがとうなんて思えなかった。
でも今回、水星逆行のタイミングで東京に行ってみたら──なぜだろう、いろんなしがらみが、静かにほどけていった。
「わたし、幸せだな」
気づいたら、そう思っていた。
30年の時間を経て、やっとリセット
20代のころの東京の記憶。きっとどこか美化して、頭の中で理想の場所にしていた。
でも30年の時間を経て、やっとそれがリセットされた気がする。
東京はたしかに楽しくて、眠らない町だった。でも、私は帰ってきたこの家で、父に迎えられて、息子のいる部屋に戻ってきて、チワワがとびきり可愛くて──
**「あぁ、これでよかったんだ」**と心の底から思えた。
ちょっと残っていた未練も、「東京じゃないな」と思った瞬間、スッと消えていった。
たぶん、これが本当の「浄化」なんだろう。
「浄化しよう」と思ったわけじゃない。「運命だから」「カルマだから」と分析したわけでもない。
ただ──心が軽くなった。ふと気づいたら、それだけだった。
タイミングは「内側」から
こういう気づきって──誰かにしてもらうものではなくて、**「今だからこそ、自分の中から自然に生まれた」**ということが何よりも大切なのかもしれないと思った。
たとえば今回、水星逆行のタイミングだったから「何かを手放さなきゃ」とか、占いで「これをするといい」と言われたから「浄化しなきゃ」とか、そういう動機ではまったくなかった。
ただ、自然に動いて、自然に出てきた感情や景色が、結果として**”過去をほどいてくれた”**──それが「私のタイミング」だったんだなと、静かに腑に落ちた。
身体も変わりはじめていた
しこたまお酒を飲んだのに、思ったほど二日酔いが来なかった。昔の私なら、絶対にダウンしてたはずなのに。
喉は少し枯れたけど、それさえも今の私には「面白い変化」に思えた。
前回地元で飲んだときもそうだったけど、まるで体質そのものが切り替わってきてるような感じがしている。
そして、いつもなら車で新潟駅まで行くところを、今回は最寄り駅から電車で東京へ。帰り道も、ギラギラの太陽の中を歩いて家まで戻った。
暑さにくらくらしながら、「太陽による強制浄化か?」って思ったくらい。
でも、その”苦行みたいな道のり”のあとに、逃げたくて仕方なかった家に帰ってきて、自然に思った。
**「ただいま。ありがとう」**って。
呪縛がほどけるとき
これまで東京から帰るたび、”また現実が始まる…”と感じていた。でも今回は違った。
**「帰る場所はここだったんだ」**と思えた。
52年間、どこかでかけていた**「私はここではない」という呪縛**──それがどれほど強いものだったのか、やっと分かった気がする。
だけど、そのときどきに感じたことや反応は、決して間違いでも否定すべきものでもなくて。どれも、当時の私にとっての”真実の感情”だったと、今なら思える。
だからこそ、今この瞬間にしか得られなかった**「静かなリセット」**が、きっとこの旅の最大のギフトだったのだと思う。
今を見よう
今を見よう、もっと今を。
今を生きていれば、明日はちゃんと変わっていく。思った方へ、ちゃんとシフトしていける。
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自分にコードをつなげよう
My rhythm, my light
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