
忘れていた名前の再来
中学時代からの友人が突然訪ねてきた。 LINEを送ったのに返事がなく、心配になったと言う。
見せてもらった画面には、今は使っていない古い電話番号とともに、私の”旧姓”がアカウントとして現れていた。忘れかけていた名前が、別の姿を借りて再び現れる。
その瞬間、鮮明な映像ではなく、不快感のようなフラッシュバックが起こった。その電話番号だった時の記憶、旧姓だった時のいい思い出は浮かばず、なぜか嫌な感覚だけが身体を通して蘇ってくる。
「なぜ今この番号と名前を見せられるの……」
そういえば最近、耳鼻科でマスクをつけた瞬間にも、久しぶりにパニック発作が出そうになった。数年前がひどかった時期で、もう治ったと思っていたからかなり驚いた。その時も過去のいやな感覚がフラッシュバックした。
身体が覚えている過去の記憶。今回の旧姓を見た時の反応も、同じような身体レベルでの反応だったように思う。
今の名前になってから20年以上、私はこの名前として生きてきた。もう完全に今の名前が私の中の本当の名前。旧姓の時代には嫌な思い出もたくさんあって、むしろなくしたいと思うくらいだった。
だからこそ、この突然の「呼び戻し」には衝撃を受けた。 これはただのシステム上の偶然かもしれない。 けれど私には、「過去を統合するために呼び戻された」ように感じられた。
私のホロスコープとの関係性
この出来事が重なったタイミングは、ちょうど乙女座新月・日食。そして私の月星座は乙女座。
私は太陽水瓶座、月乙女座という組み合わせ。水瓶座の太陽は革新的で独立志向があり、変化のエネルギーに敏感に反応する。一方、月乙女座は身体の調整や浄化を司る部分で、今回の体調不良も月星座レベルでの調律プロセスだったのかもしれない。
特に興味深いのは、水瓶座太陽の特性として「過去と未来をつなぐ」性質があること。今回の旧姓の突然の出現も、忘れていた要素の統合を促すサインとして現れたのだと思う。
また、月乙女座の「整理整頓」の性質が、過去の記憶や名前の整理を求めていたのかもしれない。身体の右側(未来)に症状が出て、その後左側(過去)にサインが移ったのも、月乙女座らしい「バランスを取る」作業だったように感じる。
調律と統合
外耳炎、髪を切るタイミング、旧姓での呼び戻し。 これらは一見バラバラの出来事に見えるけれど、全部が「調律」というテーマでつながっているように思える。
右に出ていたサインが左に現れること。 忘れていた旧姓が突然浮かび上がること。 そして乙女座日食による月星座への直撃。
それは、過去と今をつなげながら、左右・陰陽・内外のバランスを整える大きな再調律のようだった。
変化や浄化と結びつけすぎるのも、実は私はあまり好きではない。 でも、この旧姓事件が起きたことで「なにかあるのかも」と思いたくなる。 思いたくなるなら、未来を自分で設定してもいいのかもしれない。
…しかし、今の私は何もわからない。 やりたいことも「なーい」。 それでも、こうして起きた出来事の一つひとつが、私にとって大切な”コード”なのだと思う。
結局、意味づけをするのも、未来を設定するのも、そして「わからない」と言えるのも、全部自分自身。 今はまだ何もやりたいことがなくても、空白そのものが次の調律の余白になっている。
そう思うと、この「呼び戻し」さえも怖くなくなる。 むしろ、「未来は自分で決めていい」という合図のように思えるのだ。
未来は流れてくるものではなく、自分で決めて進むもの。 不協和音が鳴ったなら、それは「合わせ直すタイミング」なのだ。
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自分にコードをつなげよう
My rhythm, my light
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