
太陽フレアの余波で、地磁気がわずかに揺れていた8月中旬。お盆であの世とこの世の距離が近づくなか、私の中の深い記憶がふっと浮かび上がりました。
それは、ずっと砂の底に沈められていたビー玉が、波紋に揺らされて表面へ出てくるような瞬間でした──。
地磁気の揺れと敏感になった感覚
2025年8月13日と14日。地球ではCクラスの太陽フレアが続き、地磁気がやや不安定な状態になっていました。科学的には「小規模」な揺れでも、私の体にはグワーンと押し返されるような、磁石のS極同士を近づけたときの反発感覚が走っていました。
お盆であの世とこの世の距離が近づき、ライオンズゲートはすでに閉じた後。敏感になった感覚がまだ余韻を残し、私の中の深い部分に波が届いていたのです。
以前のブログでも書きましたが、太陽フレアの影響は人によって大きく異なります。私のように敏感に感じる人もいれば、全く気づかない人もいる。でも確実に言えるのは、地球全体の磁場が微細に変化しているということ。そして、その変化が私たちの意識や感情にも影響を与えているということです。
偶然という名の必然
その時、偶然──いや、必然だったのかもしれません。ふと見た「こういうマークしってますか?」というセミコロンのタトゥーを紹介するリールが、私の中に波紋を広げました。
セミコロンプロジェクトは、自殺や自傷行為、うつ病、依存症などのメンタルヘルスの問題に対する認識を高め、希望と愛を広めることを目的とした運動です。セミコロン(;)は、作者が文を終わらせることもできたけれど、そうしなかった場所に使われます。あなたが作者で、セミコロンがあなたの人生です。
もしこの日じゃなかったら、指でスッとスクロールして終わっていたと思います。潜在意識は、自殺経験なんて触れたくないはずだから。
けれど、その映像と音と言葉は、水面に小石を落としたように、私の中で静かに広がりました。その波紋が、砂の底に沈んでいたビー玉を少しずつ浮かび上がらせた。普段は見えない記憶が、光を反射しながら手の届く場所までやってきたのです。
安全な場所に守られていた記憶
それは、ずっと隠しておきたかった過去でした。でも、そこには「隠そう」という意識さえなかった。
まるで自分の中に、もうひとつの”別の脳”があって、私の代わりにその記憶を安全な場所へ置いておいてくれたみたいです。きっと自分で意識的に蓋をしていたら、今も日常の中で考え続け、悩んでいたかもしれません。だからこそ、必要なときが来るまで守られていたのだと思います。
人間の心って、本当によくできているなと思います。辛すぎる記憶は、処理できるようになるまで深いところに沈めておいてくれる。そして、周りの環境や自分の成長が整ったときに、そっと浮上させてくれる。
お盆というタイミングの意味
このタイミングでその記憶が浮かんできたことに、深い意味を感じています。
お盆は、亡くなった方との境界が薄くなる時期。生と死、過去と現在、意識と無意識の境界も曖昧になりやすい時期です。そこに太陽フレアの影響で地磁気が揺らぎ、私の感覚もより敏感になっていた。
すべての条件が重なって、普段は触れることのできない深い記憶にアクセスできる状態になっていたのかもしれません。
必要なときに浮かび上がる記憶
記憶は忘れるためだけに沈んでいるのではなく、必要な時に、必要な形で、再び浮かび上がることがあります。
それは怖いことではなく、「今なら大丈夫」という優しいサイン。見えない流れが、そういうタイミングをちゃんと選んでくれているのかもしれません。
かつての私には向き合えなかった記憶も、今の私なら受け止めることができる。時間をかけて育ってきた強さや、周りの環境の変化が、その記憶と向き合う準備を整えてくれていたのでしょう。
傷も含めて今の自分
その記憶が浮かんできたとき、不思議と恐怖はありませんでした。むしろ、「ああ、そういうこともあったんだ」という、まるで古い写真を見るような静かな受け入れがありました。
過去の傷は、今の私を形作る大切な一部分。それがあったからこそ、今の私がいる。隠す必要も、恥じる必要もない。ただ、そこにあった事実として受け入れる。
宇宙のタイミングと内なる智慧
太陽フレア、お盆、地磁気の揺らぎ、セミコロンのリール──すべてが重なって起きたこの体験は、偶然の産物なのか、それとも何か大きな流れの中での必然なのか。
きっとその答えは、どちらでも構わないのでしょう。大切なのは、その瞬間に感じた気づきや受け入れの感覚。そして、自分の中にある智慧を信じること。
記憶は、忘れるためだけに沈むのではない。必要なときに、私たちを癒し、成長させるために浮かび上がってくる。そのタイミングを決めるのは、私たちの意識よりもずっと深い部分にある、優しい智慧なのかもしれません。
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自分にコードをつなげよう
My rhythm, my light
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