
朝の新潟はどしゃ降りだった。
息子を三条まで送り、そのまま車を長野方面へ走らせた。雨はふったりやんだりを繰り返していたけれど、上越ジャンクションを過ぎたあたりで、長野の空にぽっかりと穴があいたように青空が見えた。
まるでその光へ導かれるように車を走らせた。
長野に入るころには、空はどんどん明るくなっていき、戸隠では驚くほどの快晴。
紅葉の赤と黄、空の青、木々の緑。全部がきらきらしていて、まるで絵の中にいるようだった。
鏡池が最初の場所だった
最初の目的地は宝光社のつもりだったけれど、道がわからず案内板をたどって行った先が鏡池だった。
けれど、それが正解だったと思う。
“鏡”という名前の通り、最初に自分を映す場所へ導かれたようで不思議だった。
そのあと、宝光社 → 火之御子社 → 中社 → 奥社 → 九頭龍社へ。
どの社も澄んだ空気に包まれていて、秋の光と風がとても心地よかった。
帰り道に現れたダブルレインボー
帰り道、新潟に入るころにまた少し曇りはじめて、「あれ、雨かな」と思った瞬間、強い日差しが差し込んできた。
その光の中に、虹が出ていた。
運転中で写真は撮れなかったけど、しばらく走って新井のあたりでまた虹が現れた。しかも今度はダブルレインボー。
パーキングに停めて写真も動画も撮ることができた。
戸隠ではずっと晴れ、帰り道では虹。
空が何かを語っているような、そんな一日だった。
戸隠はお寺だった
帰ってから調べてみて驚いた。
戸隠神社は、もともと明治の神仏分離までは**「戸隠山顕光寺(けんこうじ)」という密教のお寺**だったそうだ。
だからあの奥社の静けさや、山全体に漂っていた”ただならぬ気配”が、どこかお寺のように感じられたのかもしれない。
最近なぜかお寺ばかりに導かれているけれど、戸隠もまたその流れの中にあったんだと思う。
神社のつもりで訪れた場所が、実はお寺の魂を残していたというのは本当に不思議だった。
雨から晴れ、そして虹まで。
まるで**「流れのままでいい」**と空が言っているような一日。
ただ導かれるままに進むこと。それがいちばん自然で確かな道なのかもしれない。
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自分にコードをつなげよう
My rhythm, my light
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