
生徒さんのWINNERと、私の中の不思議な感覚
今年のはじめから、ミセスコンテストに出場する方のパーソナルレッスンをしていた。 彼女は5月のアジア大会でWINNER、そして9月のドバイでの世界大会でもWINNERとなった。
その吉報を聞いたとき、心に浮かんだのは不思議な感覚だった。 「私の名誉のために頑張ってよ」と思ったことは一度もない。 結果を残してほしいと願ったこともない。
でも── 「ありがとう。私の願いや思いも、一緒に叶えてくれて」 そう自然に感じた。
掴みに行かない夢の叶え方
よく「強く願えば叶う」とか「掴みに行く行動こそすべて」と言われる。 でも、私が感じたのはそれとはまったく逆だった。
必死に掴みに行ったわけでも、強く願ったわけでもない。 ただ毎回のレッスンに全集中して、その日を全うした。 その積み重ねの先に、彼女のWINNERという形があり、 それが私の夢や達成感にもつながった。
夢は、自分ひとりで掴みに行かなくてもいい。 誰かを通して、自然に叶えてもらえることがある。
足元にある未来
未来を描くというと、遠くの大きな時間を考えがちだけど、 ほんとうは足元にある。
1分前はもう過去で、1分先はもう未来。 「今」と口にした瞬間、その「い」の字すら過去になる。
もし1分前に道を間違えても、今気づいて戻ればいい。 その間違いも体験できたうえで、正しい道に戻ることができる。 だから今を生きていれば、過去すら「変えられた」と感じられる。
スピリチュアルって特別な力じゃなくて、 この「今を生きる力」なんだと思う。
教えることで受け取ったもの
今回の気づきは、教える相手がいたからこそ得られた喜びだった。 もし相手がいなければ、こうして夢を分かち合う体験はできなかっただろう。 人との出逢いは、夢を自分の外に広げてくれる。
パーソナルレッスンを通じて、私は技術や知識を伝えてきました。でもいつの間にか、私の方が大切なことを教えてもらっていたのです。
「夢は一人で叶えるもの」という思い込みから解放されました。誰かの成功を心から喜べること、その喜びが自分の達成感と重なること。これは教える立場にならなければ体験できなかった感動です。
努力と執着の違い
この体験を通じて、「努力」と「執着」の違いがはっきりと見えました。
毎回のレッスンに全力で取り組むのは努力。でも「絶対に結果を出さなければ」と思うのは執着。努力は今に集中することで、執着は未来に縛られること。
生徒さんの成功を見ていて気づいたのは、彼女も同じように「今日のレッスンを大切にする」ことに集中していたということ。結果への執着ではなく、過程への集中。それが自然な成功につながったのだと思います。
人との繋がりが広げる可能性
生徒さんの世界大会でのWINNERは、私にとっても大きな意味がありました。それは単なる指導の成果ではなく、夢を分かち合う体験でした。
一人では到達できなかった感動や達成感を、誰かと一緒に味わうこと。これが人との繋がりの本当の価値なのかもしれません。
教える側と学ぶ側という立場を超えて、お互いの成長を支え合う関係。そんな関係性の中で、夢は自然に現実化していくのだと感じました。
夢は、私ひとりで掴まなくてもいい。 今を生きていれば、誰かを通して自然に叶えてもらえる。 それが私にとってのスピリチュアル。
この体験を通じて、「成功」や「夢の実現」に対する見方が大きく変わりました。競争ではなく協力、執着ではなく信頼、個人の達成ではなく共有の喜び。
これからも、目の前の人との時間を大切にしながら歩んでいこうと思います。そこにきっと、想像もしていなかった夢の叶い方が待っているはずです。
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自分にコードをつなげよう
My rhythm, my light
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