記憶が消えていく感覚の中で
最近、思い出の場所がどんどんなくなっていた。母との思い出の場所も更地になっていくのを見続けていた。記憶が消えていくような感覚をずっと感じていた。
そんな中で、リノベーションされた建物に入った。
リノベーションという行為の深さ
ただ新しくするんじゃない。
その場所で過ごした無数の人たちの記憶を、建物ごと引き継いでいる。そしてその場所での記憶は、また新しく始まっていく。新しく来た人がまたそこで記憶を作り、時間が積み重なっていく。終わりじゃなくて、また始まり。
若いころはリノベーションされた建物を見て、素晴らしいとは思っていた。でもそれだけだった。
今は違う。
この年齢になって、消えていく場所を見続けてきた今だからこそ、その深さが初めてわかる気がした。自分が死に向かっているという感覚、いい意味でね。生きてきた記憶が走馬灯のように積み重なっている今だからこそ、知っている景色がそこに残っていることの意味が、全然違って響いてくる。
映画と同じで、同じものを見ても感じることは人それぞれ。人生が変わるほど感銘を受ける人もいれば、さらっと通り過ぎる人もいる。そこで感じたのは、この年齢の私だからこその体験だった。
すでにある光を灯し直す
今まで生きてきた自分の時間も消えていない、とその場所で感じた。
Light Upで伝えたいこととも重なった。新しいものを作るんじゃなくて、すでにあるものに光を当て直す。人も、感情も、記憶も、場所も、欠けているから作り直すんじゃなくて、すでにある光を灯し直す。
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自分にコードをつなげよう
My rhythm, my light
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