未来について言われた言葉って、未来のことを話しているようで、今の自分の気持ちまで動かすんだなと思ったんです。
たとえば占いで、「今月は新しい出会いがあるかもしれません」「それは恋愛だけとは限らず、仕事のパートナーだったり、心を開ける友人だったりするかもしれません」なんて書いてあったら、そりゃ期待するじゃないですか。
誰だろう。いつだろう。恋愛じゃないなら仕事かな。もしかして、もう会ってる人かな。まだ何も起きていないのに、未来にひとつ楽しみができる。その時間は普通に楽しいんです。
私も、リーディングで「その人はソウルメイトです」みたいなことを言われたことがあります。普通に期待しました。でも、その人とはその後、笑っちゃうくらい何もなかった(笑)。縁が深まるどころか、接点すらほとんどありませんでした。
期待した未来が来なかった時
最近また、パートナーや新しい出会いを思わせるリーディングを読んでいて、ふと思ったんです。もし最初から何も言われてなかったら、私はがっかりしたんだろうか。
たぶん、してない。
誰も現れなかったことが残念だったんじゃなくて、「誰かが現れるかもしれない」と期待した未来が来なかったから残念になったんですよね。
期待がなければ、誰も現れなかった一か月も一年も、ただ普通に過ぎていった時間だったはずです。
ところが未来を先に言われると、その日から少しずつ答え合わせが始まる。誰かに会えば「この人かな」。何もなければ「まだかな」。月が終われば「あれ、何もなかった」。そして最後には「当たらなかったじゃない」になる。
何も言われていなければ、ただ何も起きなかっただけ。でも予告されたことで、それが「当たらなかった未来」になる。
人によっては、がっかりだけじゃなく、「あんなこと言ったのに」と怒りや不信感になることもあると思います。
人の言葉に、信頼と期待を預ける
もちろん、それを信じると決めたのは自分です。それでも、もともと自分の中にはなかった期待が、誰かの言葉によって生まれたことも確かです。
たとえば自分の中から、なんとなく「これから新しい出会いがありそう」と感じたなら、たぶん少し感覚が違う。何も起きなかったとしても、「あの時の私はそう感じてたんだな」で終わる気がします。
でも他人から未来について言われると、その言葉に少し信頼を預けることになる。そのぶん、期待も大きくなる。
これって、占いだけの話でもない気がします。
SNSでも、「年齢なんて関係ない」「好きな格好をすればいい」と思って写真を公開すると、「似合ってる」「その通り」「素敵」という言葉が返ってくる。うれしいし、その言葉で自分の感覚をもう一度確認することもある。
反対の言葉が返ってくれば、少し揺れることもある。
人の言葉って、自分が思っている以上に、今の感情や見え方に入ってくるものなんだと思います。
私の生年月日から、その相手はどこから出てきたの?
それで、もうひとつ引っかかったことがあります。
私の生年月日から私のことを読んでいるはずなのに、「新しいパートナーとの出会いがありそうです」と出てきた時、その相手の情報ってどこにあるんだろう。
私の生年月日しか使ってないのに、その人はどこから出てきたの?
考えてみると、ちょっと不思議なんですよね。
「人との関係に意識が向きやすい」とか、「自分がどんな関係を求めているのかに気づく」とかなら、私自身のことだからわかる。でも「誰かが現れる」となった瞬間、急にもう一人の人生が登場する。
相性と時期を見なかった理由
そういえば、オラクルカードのリーディングをしていた時も、私は相性と時期を見ていませんでした。
相性を見てほしいと言われた時には、「あなたは私に見てくださいってお願いしてくれたけど、お相手は私に見てくださいとは言ってないから」と話していました。
依頼してくれた人のことは見る。でも相手がどう思ってるとか、いつ動くとか、結婚するとか、その人の人生までこっちで読んでいくのは違うと思ってた。
この考え方は、今作っている9 SENSE CORDにもそのままつながっています。
9 SENSE CORDは、生年月日などから導いた数字を入口にして、「今の自分はどうなのか」「何に意識が向いているのか」「どんな感覚があるのか」を読むためのリーディングツールです。未来の出来事を当てるためではなく、自分自身を見るために作っています。
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あとから気づく「自己確知」
そこからまた、「そもそも未来を知りたいって何なんだろう」まで考えるようになりました。
私には「時間は未来から来る」という感覚があります。なぜかわからないけど、こっちだと思う。これは違うと感じる。急に何かをやりたくなる。
何年も前に書いたものや、昔選んだものを見つけて、「ああ、ここにつながってたんだ」と後になって気づく。
その時は意味なんてわからなかったのに、後から見ると、ずっと流れの中にいたことがわかる。
頭では知らなかった。でも、どこかでは知っていた。
私はそれを「自己確知」と呼んでいます。
『Already 自己確知』では、未来を予知する話ではなく、あとから振り返った時に「私はずっと知っていたんだ」と気づく、その感覚を自分の実体験から書いています。
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願いながら「まだない」を確認していた
そう考えると、「願う」ということも少し違って見えてきます。
「叶ってほしい」「現れてほしい」「こうなってほしい」と願っている時って、その反対側に「まだない」があるんですよね。
パートナーが現れてほしいと思えば、今はいない。叶ってほしいと思えば、今はまだ叶っていない。「今年は誰かが現れます」と言われて、その人を待っている間も、「まだ来てない」を何度も確認することになる。
未来の誰かを探すより、自分を見る
未来を当ててもらって、その未来を待つ。
それより、自分を見る。
私は今、何を感じてるんだろう。何が気になってるんだろう。なんでこれに惹かれてるんだろう。
9 SENSE CORDで大事にしているのも、そこです。
「新しい出会いがあります」「仕事のチャンスが来ます」「この時期に運命が変わります」
そういう未来を待つためのリーディングではなく、自分を読むためのリーディング。
未来の誰かを探すより、自分を見る。
「最近なぜかこれが気になる」「この感覚、前にもあったな」「やっぱり私はこっちが好きなんだ」
そんなことに気づく方が、今の私は面白い。
リーディングをもう一度見直す理由
ソウルメイトなんて言われたら、そりゃワクワクするし、楽しい(笑)。その楽しさも知っています。期待した未来が来なくて、「あれ、当たらなかったじゃない」と思ったこともある。
その両方を経験したから、今作っているリーディングでは、未来の誰かを登場させるより、その人自身を見ることを大切にしています。
答えを渡すのではなく、自分の中にもうあるものに気づくための入口にする。
今回、9 SENSE CORDのリーディング結果をもう一度全部見直そうと思ったのも、そこでした。


